ワードプレスには.comと.orgの2種類が存在した!?果たしてその違いはナニ?(wordpress.com/wordpress.org)

JR板橋駅5分、ハンコ印刷センター代表兼行政書士の青木です。

今回はホームページ制作のちょっとしたネタについて。

最近、twitterで目にした投稿があったのですが、それは、

wordpress.comとwordpress.orgって2つあるの知らなかった!
知らないまま.comのほうで進めちゃったけど、私の使いたいテーマが使えない!
.comから.orgに移行するの、めっちゃ大変!

このような内容でした。

私も普段からワードプレスを使用していますが、正直このことには気づいていませんでした。というか、初めてこのことを聞いたときは、フィッシングサイト的なものかとさえ感じました。

調べてみると、随分昔からWordPress.comとWordPress.orgの違いには混乱を招いてきたようなのですが、名前がほとんど同じなので、これでは無理もありません。

今回、私なりにこの2つの違いについてお話ししてみたいと思います。

wordPress.comとwordPress.orgについて

まずそれぞれのサイトが実在していますので、リンクとトップ画を貼っておきます。(※ちなみに本当にフィッシングサイトではなく、2つの公式サイトが存在します。)

.comのほう↓ https://wordpress.com/ja/

.orgのほう↓ https://ja.wordpress.org/

はっきり言って、両者の違いはトップページを見ただけでは全く分かりません。

いや、「あえてそうしている」のではないでしょうか。

ドメインとしての.com/.orgの違いを考えると、何となく見えてくるものがある。

「あえてそうしている」と申し上げたのには理由があります。

それは、トップレベルドメインと言われる、".com" ".org" ".jp" ".net"などの本来の(もともとの)使い道を理解すると、何となくwordpressの意図が見えてくるような気がしたからです。

それでは実際に2つの異なるドメインの違いについて、見ていきましょう。

.comドメインとは?

まずは、一番メジャーとも言える、.comドメインの説明から。

.com(ドットコム)はcommercial(コマーシャル)の頭文字であり、その意味は「商用」です。

インターネット黎明期はいわゆる「ドットコムバブル」という言葉もあったように、企業などの商用ドメインとして一番広く利用されているドメインです。

価格ドットコム・外為ドットコム・ハンコヤドットコム・弁護士ドットコムなどなど、その名前を聞くだけで、インターネットで商売をしている会社だと想像がつくほど、世の中に浸透している言葉とも言えます。

.orgドメインとは?

続いては、.orgドメインの説明。.comに比べると、やや聞きなれないドメインかもしれません。

.org(ドットオーグまたはドットオルグ)とは、organization(オーガニゼーション)に由来したもので、「組織や団体」を意味しています。

このドメインは、元々は非営利団体を対象としたドメインであり、学校やオープンソースプロジェクト、コミュニティ等に使用されていたようです。しかし、次第に営利団体にもしようされるようになり、現在は営利非営利を問わず使用することが出来ます。

なるほど、元々は非営利団体向けのドメインだったわけですね。

営利か非営利か。

上記2つの説明でわかったように、

「.comは営利で、.orgは非営利。」

という概念が本来の意味としてはあったようです。

ワードプレスの2つのサイトも、趣旨としてはこういうことなのでしょう。というのも、それぞれの特徴を以下に挙げると、

WordPress.com

  • 課金型サービスである。(一部無料サービスもあり)
  • 自分でサーバーをレンタルする必要なし。
  • ドメインも取得しなくてもよい。

WordPress.org

  • 基本的に無料である。
  • 自らサーバーを借りる必要がある。
  • ドメインを取得することで、サイト全体を自由に制御できる。

これらのことからもわかるように、.orgでは少しハードルが高いかな?という人向けに、一段下がった.comのサービスがある。

といったイメージで良いのではないでしょうか。

先ほど「あえてそうしている」と申し上げたのは、やはりワードプレス側としてもこれだけ世界中にオープンソースという形で認知されてきたわけだが、儲けられるところではしっかりと儲けておきたいといった当たり前の考えがあるのではないでしょうか。

なので、あえて2つの、似通ってはいるが趣旨の異なるサイトを作って、ユーザーの選別を行い、一方では.comの方でより簡便にサイトを作ってもらい、しっかりと継続課金を取っていくというビジネスを展開しているというふうに自分は理解しました。

それぞれの特徴を整理してみる。

上記で説明した内容からもある程度見えてはきますが、ここでもう一度、それぞれの違いやメリットデメリットについて整理してみます。

wordpress.comの特徴

  • アカウントを作成するだけで、サイトが作れる。
  • 無料プランの場合は、ドメイン末尾にwordpress.comの表記が必ず付く。
  • 無料プランの場合は、worfpress.comの広告が表示される。
  • ストレージ容量が限られている。
  • 有料プランの場合は独自ドメインの使用が可能。
  • 使用できるテーマやプラグインにかなり制限がある。
  • セキュリティ確保が比較的容易。
  • サイト収益化の手段に制限がある。

wordpress.orgの特徴

  • 別途、レンタルサーバーの契約が必要となる。
  • レンタルサーバーにWordPressを別途インストールする必要がある。
  • 豊富なテーマとプラグインにより大幅なサイトカスタマイズが可能。
  • セキュリティ対策をある程度は自分で講じる必要がある。
  • 自由に収益化が可能。

私が思うところとして、以上のようなことが両者の特徴として挙げられます。

ちなみに私は(当サイトも含め).orgのほうを使用しています。

というか、最初にも説明した通り、今まで.comがあることを知りませんでした。もしかしたら私が始めたころにはそもそも.comは存在していなかったのでしょうか?(詳細は調べていません。)

まとめ!

「自由度を求めるなら.org」

「簡単さを求めるなら.com」

※一度決めたら簡単には戻れないので注意!

以上、ご参考になれば幸いです。

行政書士 青木寛明

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